鍼灸治療の効果でまず掲げられるのは、『自然治癒力』を高める働きです。
人の身体は、弱ったところや病気があると自然に本来の正常な状態を保ち、自分の力で治そうという機能を持っています。
鍼灸治療はその『自然治癒力』を高め、血液循環、内臓、免疫などの働きをその人が持つ本来の正常な状態に戻すよう、身体に働きかけるのです。
また、鍼灸治療には痛みを抑える鎮痛作用があります。
鍼灸をすることで、脳に痛みを制御するホルモン物質がつくられ、痛みを脳に伝える神経経路をブロックし痛みを抑えます。また、患部の血行を調整し、白血球を増加させ、痛み、疲労、炎症の原因となる物質を老廃物として排出する作用を持ちます。 自然治癒力を高め、痛みを抑えるなどの効果がある鍼灸治療は、継続して治療をしていくことで体質を強く変化させ、自律神経系やアレルギー体質を改善していくことができます。
鍼は、太さ0.16~0.18mmの鍼を使用しています。ヒトの髪の毛でおよそ0.1mmですので、髪の毛より少し太いですが極めて細く痛みも少ないです。鍼の材質は折れにくいステンレス製の鍼を使用し、使い捨てですので衛生面でも安心で安全です。
灸はもぐさを燃やして使います。原料はヨモギで、昔から薬草として用いられてきたことの他に、点火しやすく消えやすく、温度が適当です。そしてもぐさは温度が徐々に上がってゆくため、たとえ熱くなってもそれほど熱く感じません。心地良い温熱効果が続き、ツボは内臓と深く繋がっており、からだの内側から温めることができます。